今昔物語絵本『もののけの家』

mononokenoie
今昔物語絵本の5冊目『もののけの家』が出ました。偕成社刊。5冊つくるのに、苦節8年。今昔物語の原典をこつこつ読んで(それでも読破できたわけではないのですよぉ)、そこから、お話を組み立てていきました。どうかな?とラフを編集者に見てもらう。んで、「うーん。。。」と言われる。「ではもうちょっと考えてみまーす」と撤回して、また考える。その繰り返しの中から「あ、今度は、なにか形になりそうですよ!」と言われれば、小躍りして喜ぶ。またラフを練って、本になれー、おもしろくなれー、と念仏を唱えるような気持ちでラフ作り。本番の絵は半年以上かけて描きました。5冊目のこの巻は、小さい不思議な人たちがたくさん出てきて、絵を描くのがまたまたとっても楽しかった。そんなふうにして8年間。これで今昔物語絵本のシリーズは完結です。子どもたちが楽しんでくれるといいなぁ。広松健児さん(このシリーズの編集者)、ありがとうございましたーっ!