-野人に-


2-16-2014切り口がいいにおいです。

近所の公園は今日、木の剪定だったみたいで、枝がたくさん落としてある。
木の名前ってあんまりよく知らないけれど、くすのきだけは知ってる。
幹が明るい茶色(ローシェンナとでもいうかな)で、深いすじがあって、ひらひらとうねっている尖った葉からすぐわかるのだ。
そして、この木、すごいいいにおいがする。
落としてあるくすのきの大きい枝を持ち上げてかいでみる。うんうん、このいい香り。まさしくくすのきよ。
樟脳って、くすのきの成分なんでしょう?あのにおい。
むかしのお母さんの着物のにおい。

どうしよう、もらってどうするってものでもないんだけど、と思ったけど、手に持った枝が鹿のつのみたいだし、もらって帰ることにした。
1メートル以上あるんだけどね。

激しく反応するのは、いま、こんな本を読んでいるから。読んでいるといっても、テキストの分量はごくわずか。ほとんど図版。WILDER MANN 欧州の獣人ー仮装する原始の名残 という本。英語ならWILD MANということらしい。野人?
ヨーロッパの人達が春と冬の祝祭に身に付ける仮面やコスチュームがずらり。毛皮、獣のつの、葉、わらなど、素材は自由自在かつ、身近にあるもの。
これが伝統的な衣装か???と驚くほど奇抜なお姿がてんこもり。もうパンクです。激しくストリートです。
2-16-2014-2青幻舎刊。