『シベリウスの交響詩とその時代』

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こんな装画を描いた。シベリウスの生誕150年ということでの出版だそうだ。専門書でありながら、縦横な切り口の内容で楽しい。
フィンランドには、『カレワラ』という民族叙事詩がある。
恋や冒険がいっぱいでとーっても人間的なこの物語の存在はとても興味深いし、その世界観の不思議さには、脳を揺さぶられる。その『カレワラ』をモチーフにシベリウスは交響詩を作ったのだそうだ(まず『カレワラ物語』岩波少年文庫で読むととてもわかりやすかった☆)。そういう世界のためには、ときに抽象っぽい表現が必要と、こんな表紙になったのだった。高知麻紙にグアッシュで描いた。音楽之友社刊。