『ボストン交響楽団クッキングブック』
24/Fri/April/2009/
料理の写真のない、文章だけからなる料理本が好きだ。
どうしてかというと、レシピを読むとき、料理のイメージが浮かび上がってくるその瞬間が、わくわくして楽しいから。
というわけで、この『ボストン交響楽団クッキングブック』だ。
見事に、文章だけ。料理の写真は一枚もない。
そのかわり、オーケストラの人たちの練習風景などの写真がおさめられている。
そして、この楽団にかかわる演奏家たち(または、その妻たち)による、あらゆる国のあらゆる料理のレシピが載っている。
絶版になっているけれど、古書で手にいれた。
これは、楽しい。
たとえば、ウラディミール・アシュケナージの料理は、「ロースト・チキン用 フルーツの詰めもの」という、若干はてな?な一品。
にんじんピアノ、セロリ・ヴァイオリン、リーキ・クラリネット、鍋ティンパニ、そして大根指揮棒を描きました。